• 2021.06.15
    宅樹伐採2

    前便の続編です。


    築25年で大きく成長したのは拙宅の木々たち。

    このままにすると、

    瓦屋根への枝落下、落ち葉の堆積、

    そして何よりも、日陰による湿度上昇など、

    家へのダメージにつながります。

    そこで玄関前に続き狙いを定めたのが、

    中庭奥の榎(えのき)です

    こちらは樹高20m近く。

    これでも樹齢は30年ぐらいでしょう。

     木の登っているのは「空師」。

    難伐採を手がけるプロです。

    スラスラと高みに登るその様に驚くばかりです

    その作業手順は地道そのもの。

    決して大枝へは急がず、

    枝先から細かく伐っていきます。その注目点は、

    時より声を掛け合い次の幹の重心が東西南北

    どちらに傾いているかの確認。

    枝伐ごとに重量配分が変わる不安定な位置で、

    安全な順序を定めていきます

    太さ20cm以上の枝を降ろす時、

    幹は大きく左右に振れますが、

    空師の親方は片手にチェーソーを持ちながら、

    軽々と次の位置に移動していきます

    およそ3時間の格闘の後、、ドヅーン。

    鈍い地響きとともに、本幹が倒されました。

    右の屋根上に白い切り株の断面がみえます。

    私は写真奥で倒す方向にロープで引っ張る役。

    幹下にいればあわやというところですが、

    そこは師匠らに的確に立ち位置を指示され、

    私の2m脇に見事軟着地しました。

    こちらはその翌春、明るくなった中庭。

    倒した樹を一冬かかって中庭に引き下ろし、

    本幹から小枝まで使える順に玉切りし、

    軒下に積んで一件落着。

    本来ならまだ幹が柔らかいこの時点で

    割って乾燥させるところですが、

    まずは夏までこのまま置いて、

    秋に割って2年ほど乾燥させれば、

    ホッコリと家族を温めてくれるはず。

    この木々散髪伐採の気持ち良さは、

    その後、竹林伐採に続いていきます。

    とくいまさき