• ゾーニング

    住宅設計の最も初期段階で行うゾーニング。建主の希望を実現させるための「空間と動線の関係図」とでも言いましょうか...。居場所作りと暮らしやすさは、この一枚の絵が綺麗にまとまるかどうかで、90%決まると言っても過言ではないでしょう。幾つものパターンを描いては消し描いては消し。このぐるぐる回る色鉛筆の円の中を血管のように流れる赤い線が、家づくりの極意なのです。

    ゾーニング
  • 視界

    家の設計で最初に夢想するのは、建主家族が今で大はしゃぎする様子。そのシーンをどこで誰が振り返り、受け答え、時に反発するかを考えながら、家の場面が固まっていきます。そこで大切なのが、そこから見える視野。どこまでも見えればいいものでもなく、敢えて壁裏に隠れられることも必要です。一人とみんなを巧く切り替えかられる居場所作り、難しいけどこれが楽しい!

    視界
  • ウチの子

    過密化する現代生活に不可欠な家族となった同居する動物たち。外飼いの番犬時代は一新し、この子たちに快適な居場所を用意できるかも住宅設計者の腕の見せ所です。写真の猫階段には駆け上がりたい彼らに敢えてスピードダウンさせる工夫がいくつも施されています。数多く出版されているその手の書籍を読み漁り、少しでも彼らの心理と習性に迫りたいと、日々学びは続きます

    ウチの子
  • 模型

    全ての計画ではありませんが、模型を作る第一の目的は、建主へのプレゼントです。悲しいかな、完成した詳細な設計図面も紙で作った小さな模型には叶いません。建主から「図面では解らなかったがやっと雰囲気が分かった」などと伺うことも多く、重要な設計行為の一つと再認識させられます。写真は模型を現場に持ち込み、周囲に溶け込むことができるかを確認しています

    模型