• 2021.06.12
    宅樹伐採1

    少し古い話ですが、3年前、玄関前の樹を伐りました。

    樹種は榎(エノキ)。まこと成長の早い木でこの高さで樹齢15年ほど。

    誰も植えた記憶はないので、鳥のフンから発芽した実生の大木です。

    江戸の頃には一里塚に植えられた樹は樹形もよく、

    気に入っていましたがここまま放置すると直径1mにも成長するとか、、、。

    それを家内に話したところ、「とにかく早く伐ってほしい!!!」と。

    確かに足元の1トンはある階段石を10cm持ち上げていました。

    そこで庭師に頼んで伐採。

    断念ながら助手を務めたので渦中の写真は撮れませんでしたが、

    倒してみるとその重量感に驚くばかり。

    重い幹はさておき、枝の整理だけでも半日がかり、

    これも2年乾燥させると良い焚き付けに。

    ちょうど散髪直後のような、どこか冷風が吹き抜けてゆく感覚でしたが、

    あの時の家内の判断は間違いなし。

    その証拠に、この年から我が家の大伐採作戦が始まることになります。

    経年変化こそあれ建築は動きはしませんが、

    樹種にもよるものの、樹の成長は侮れません。

    言い尽くされていますが、住宅設計には庭の成長を加味してくことが肝要。

    私の場合、現在進行形の拙宅とその環境が、掛け替えのない教材です。


    とくいまさき