• 別荘

    別荘は「非日常の家」。別世界を楽しみながらも、落ち着いた時間が過ごせなければなりません。そこで大切なのが留まり続けたくなる「居場所づくり」。建主の普段の暮らしを十分取材させていただくことで「楽しめる非日常」が見つかります。もう一つ大切なのが管理のしやすさ。防犯は勿論、積雪や湿度管理、半年ぶりの到着後、素早く使えるような段取りを見据えた設計が不可欠です。

    別荘
  • 離れ

    離宮のような離れをもてる人は極僅かですが、たとえ八畳一間でも、年に数度、独立した子供が家族を連れてくるハレの日には大活躍。でも本当に大切なのは、その反対の「ケの日の在り様」です。小さい土間、庭仕事用の倉庫は定番で、最近人気なのがご夫妻どちらかの「籠り部屋」です。セカンドライフでゆとりが生まれた時間、ご夫婦それぞれに日々を過ごせる居場所が持てたら素敵ですね。

    離れ
  • 展示室

    家に大切な絵や写真を掛ける壁がほしい、実はこれが案外難しい。直射光を入れずに安定した明るさ確保は勿論ですが、絵の周りの広さ、見る位置からの距離など入念なプランニングが不可欠となります。それが小さくとも美術館やギャラリーとなれば、人の動線や隣人との距離、溜まりの空間づくりなど、規模が小さいほど要求は重複します。だからこそ、パズルを解くプランニングは楽しくなります。

    展示室
  • 待合室

    クリニックの顔とも言える「待合室には沢山の仕掛け」が隠されています。換気、見渡せる視線、適度な採光、人との距離、腰掛けやすい座面など、数え上げればキリがありませんが、中でも気を使うのが「会話のための音響」です。患者さんの声が聞き取りやすく、受付からの声は届きやすくも響かないこと。これらを実現するには音楽ホール並みの音響知識が備わっていなければなりません。

    待合室