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「家を建てる」と「腰を据える」
対象が物と人だから、
同じ枠で括れるはずもないのですが、
和洋東西を問わず、腰の据わった家には、
決して派手な暮らしぶりは思い浮かびません
この建主家族も、
家に寄せる思いをコツコツと積み上げ、
一方で余剰と削ぐ部分は
大胆に捨てて計画はまとまりました
先日、前を通りかかりましたら、
私にはその裁量の証しが
今年で築十年を迎える「家の腰」となり、
低く構えた軒が大地に座って見えました
確かに初対面から、自分の40代を
家と共に築かんとする建て主は、
年齢を感じさせない落ち着きと、
現場の皆を引き込む魅力が据わっていました
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