薮内の家

熱は竜

薪ストーブを生業とするご主人の第一声は

「暮らしの基本を楽しむ家」

初めて聞く「暮らしの基本」、、、

大きな言葉です。そこで私は、

その基本を「学べる家」と執りました

気配と気遣い、手加減と肌触り、

自然光と炎など基本の学びを練り込む中で、

この家に一番大切な学び科目を、

炎が生む目に見えない「熱」と視る

家族全員が、家中で、

薪ストーブの熱を肌で掴むのが

この家のテーマです

薪丸太の入手、薪割り、乾燥積み、、、

父親が1年掛け準備した熱源を活かしきる

その心のこもった熱が、

竜の如く家中を駆け上ってゆく

それをそのまま画にしたら、

この家の断面図になりました

竣工10年目

薮内の家

場所
群馬県高崎市
用途
専用住宅
構造
木造二階建て