繭 新町の家

硬い箱、柔らかい繭

道路は踏切渋滞、その運転席からの視線、、

バス通りの騒音、隣地社宅からの目線、

この悪条件の克服が最優先の課題となる

騒音はコンクリートが止め、窓を抑制し、

その分の採光は天窓などの条件が

必然的に建物の形と構造を決めてゆく

なれど、剛健な印象ばかりでは堅苦しい

かつて絹糸で栄えた都の記憶を活かせないか

それをヒントに、家は、繭玉の柔らかさに

絹の光沢を持たせた居間を核として、

周りを四角く硬いコンクリートで包んだ

生活感は感じさせずとも、

街並みに拒否感を与えないように、、

繭 新町の家

場所
群馬県高崎市
用途
専用住宅
構造
RC造2階建て