宇都宮の家

寒がり夫婦に寛ぎを

長いおつきあいの建主から

土地選びの相談を受け、

10箇所以上の選択肢から一緒に選んだ敷地は

古い町の真ん中でした

宇都宮は高崎よりも確かに寒そうですが、

それぞれお仕事をお持ちのご夫妻からは、

程よい広さが第一に求められました

 寒さ対策は断熱気密と床暖房

難問はお二人が

程よい距離を保って寛げる居場所作りです

居間には大きな食卓と、

小さなコタツが共存します

二人の仕事場は階段の途中と上に設け、

資料を出したままでも

暮らし時間には支障ありません

長年集めた骨董ランプ傘と

実家欄間を使った間接照明に包まれた家は、

これからのセカンドライフを

温かく灯してくれることでしょう

床は凍害に強い左官豆砂利洗い出し仕上げ
玄関内外の床には、手焼きの敷瓦を埋め込んだ
階段踊り場の書斎
右の古い硝子戸は通風窓
もう一つのデスクは階段奥にある
階下の家族と声を掛け合いながら
2階の小和室は着付室
もちろんゲストが泊れることも想定
欄間を再利用した天井照明
階段踊場下に設けた洗面所
既製品の衛生器具は極力排除して、
屋根は群馬から出張施工の和瓦葺き
外壁は徳井設計特別調合の漆喰塗り

宇都宮の家

場所
栃木県宇都宮市
用途
専用住宅
構造
木造二階建て
竣工年数
2019年