甦える
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築百年を迎えつつの、威風堂々の古民家
託された課題は、
「ここに喜寿を迎えるご夫妻が、
快適に日々を暮らすための一手」でした
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巷の高齢者リホームはバリアフリーの連呼ですが、
私は計画の骨子を「記憶」に置きました
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「確かに便利だが、
余りに変わり過ぎて、もはや我が家でない」
と思われたなら、
一番大切な「暮らしへの気力」が
萎えてしまうではないか!
、と思ったのです
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まずは神棚、仏壇には何も手を加えず、
計画そのものに安心感を抱いて戴き、
今まで通り、客人とのおしゃべりや、
庭を渡る風が家を通り抜ける楽しみ残し、
室内各所を明るくして、最後に段差を解消し
毎日の暮らし動線にゆとりを与え、
間取りを再編していく、、としました
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竣工後一年の点検の際、
お母様のお言葉が忘れられません
「何処が変わったか分からないが、
暮らし安くなった」、と!
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